OLD SHIT PICS
朽ちていくもの、徐々に滅びていくものこそ美しい、とする価値観がある。何を隠そう筆者もそういうのが大好きだ。廃墟、廃屋、動かなくなった工場など…。人が目を向けなくなって久しい場所や時間に味わい深いバンクやレッジが有ったりする。
横須賀、うみかぜ公園で雑誌の撮影後に連れて行かれたストリートの小バンク。単なる小バンクなら絵にならないが、廃屋があるのでピンときたと本人談。スタイルとその魅せ方、伝え方を知る、という意味で表現スケートボーディングを体現するヒト、高山仁。Sb skateboard jouanl誌 2007年夏号に掲載された。
キャプテンこと廣木和宏の白キャップ+白Tのパリッと感。晴天と赤サビ....。なんと美しいことか。2007年、TWS JAPAN誌によるNESTA名古屋ツアーで訪れた廃工場にて。
弟子こと大本芳大の深夜の工場でのバックスミス。当時流行したパレットやコンパネなどを利用したDIYセクション。この場所はこの写真の数年後に取り壊されて2021年のオリンピックイヤーには選手村が建てられた。時間を経た写真は熟成されたワインのような深い味わいがある、と誰かが言っていた。不確かだが、ストリートのファッションマガジンSAMURAIのスケートボードページで掲載された。
そういえば最近見たYutubeでみうらじゅん氏が仏像の塗装が剥がれた感じが子供の頃から好きだったと言っていた。ガンプラやなんかで「ハゲチョロ塗装」今風にいえばウェザリング技法によって、わざと汚しを加えるのもそういう価値観の末裔だと。仏像の古びた風情を良しとする価値観、その末裔がプラモのウェザリングか….。確かに…。写真でも廃墟ばっかり撮ってる人もいるし。